プログラム|第77回日本体力医学会大会 「新時代の体力医学〜人々の健康と未来を守るために〜」

日本体力医学会

プログラム

当学会大会は完全オンラインで開催することになりました。

※内容は掲載時点のものであり予告なく変更することがあります。

大会長講演

新時代の体力医学 ~人々の健康と未来を守るために~

開催日・時間・場所
9月21日(水) 9:30~10:00 
A会場(オンライン)
座長

鈴木 政登(2023年日本体力医学会 学術集会大会長・一般社団法人 日本体力医学会 理事長)

演者

小橋 元(獨協医科大学副学長,獨協医科大学医学部公衆衛生学講座教授)

教育講演1

突然死と循環器疾患 ~臨床経験を通して~

開催日・時間・場所
9月21日(水) 16:30~17:30 
A会場(オンライン)
座長

小橋 元(獨協医科大学医学部公衆衛生学講座)

演者

豊田 茂(獨協医科大学内科学(心臓・血管))

教育講演2

成人脊柱変形の病態と治療戦略
Pathology and treatment strategies for adult spinal deformity including osteoporotic vertebral fracture induced deformity

開催日・時間・場所
9月22日(木) 16:10~17:10 
A会場(オンライン)
座長

小橋 元(獨協医科大学医学部公衆衛生学講座)

演者

種市 洋(獨協医科大学病院スポーツ医学センター長,獨協医科大学副学長)

一般公開特別講演

体に内在する多能性修復幹細胞Muse細胞のもたらす医療変革

開催日・時間・場所
9月23日(金・祝) 13:30~15:00 
(オンライン)
座長

井上 晃男(日本赤十字社那須赤十字病院院長、獨協医科大学名誉教授)

演者

出澤 真理(東北大学大学院医学系研究科細胞組織学分野)

一般公開シンポジウム

開催日・時間・場所
9月23日(金・祝) 10:00~12:30 
(オンライン)
座長

小橋 元(獨協医科大学医学部公衆衛生学講座)

演者
  1. 肥満予防・改善に役立つ食事

    白石 弘美(人間総合科学大学人間科学部健康栄養学科学科長教授)

  2. ウォーキング・ヨガによる肥満改善・健康増進

    枝 伸彦(獨協医科大学基本医学基盤教育部門)

  3. 漢方で肥満と痩せを予防して体力アップ

    加藤 士郎(筑波大学附属病院総合診療科)

  4. ウィズコロナ時代だからこそ「人とつながる」健康づくりで肥満解消を

    岩室 紳也(ヘルスプロモーション推進センター代表)

シンポジウム

シンポジウム1

新たな「健康づくりのための身体活動指針(案)」

開催日・時間・場所
9月21日(水) 10:10〜12:10 
A会場(オンライン)
座長

井上 茂(東京医科大学)

岡 浩一朗(早稲田大学)

演者
  1. 身体活動と健康とプラス・テン(アクティブガイドとファクトシート)

    丸藤 祐子(駿河台大学スポーツ科学部)

  2. 座位行動を身体活動に置き換えることの健康効果

    岡 浩一朗(早稲田大学スポーツ科学学術院)

  3. 子ども・青少年のためのアクティブガイド・ファクトシート

    石井 香織(早稲田大学スポーツ科学学術院)

  4. 働く人のためのアクティブガイド・ファクトシート

    中田 由夫(筑波大学)

  5. 高齢者のためのアクティブガイド・ファクトシート

    井上 茂(東京医科大学公衆衛生学分野)

  6. 慢性疾患を有する人のためのアクティブガイド・ファクトシート・インフォーメーションシートについて

    小熊 祐子(慶應義塾大学)

シンポジウム概要
厚生労働省は「健康づくりのための身体活動基準2013」および「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」の改定を予定している。本シンポジウムは、改定作業に取り組んだ厚生労働科学研究の研究班から、アクティブガイド改定案とその根拠となるファクトを掲載したファクトシート案を紹介させていただき、会員の皆様と新しい身体活動ガイドラインについて議論する機会としたい。
シンポジウム2

低酸素トレーニングはどこまで進化したか?:斬新な発想による新しいチャレンジ

開催日・時間・場所
9月21日(水) 10:10〜12:10 
B会場(オンライン)
座長

後藤 一成(立命館大学スポーツ健康科学部)

演者
  1. 暑熱・低酸素環境でのスプリントトレーニングの効果

    山口 慶一(立命館大学大学院、日本学術振興会・特別研究員)

  2. 「低酸素を使わない低酸素トレーニング」の効果

    後藤 一成(立命館大学スポーツ健康科学部)

  3. 低酸素環境での呼吸筋トレーニングによるパフォーマンス向上の可能性

    片山 敬章(名古屋大学総合保健体育科学センター,医学系研究科)

  4. 低酸素環境での運動による認知パフォーマンスの変化とその低下の予防法

    安藤 創一(電気通信大学情報理工学研究科)

シンポジウム概要
低酸素トレーニングはスポーツ競技力向上に広く活用されている一方で、近年、新たな視点からの研究が増えている。本シンポジウムでは、これらの新たなチャレンジ(暑熱+低酸素環境でのトレーニング、低酸素を使わない低酸素トレーニング、低酸素環境での呼吸筋トレーニング、低酸素環境での認知パフォーマンス)を紹介した上で、スポーツ現場での実装や体力医学分野で今後期待される研究について議論したい。
シンポジウム3

身体活動とメカノバイオロジー:体力医学における“力”の役割

開催日・時間・場所
9月21日(水) 10:10〜12:10 
C会場(オンライン)
座長

岩田 全広(日本福祉大学 健康科学部)

堀田 典生(中部大学 生命健康科学部)

演者
  1. 機械感覚におけるメカノセンサー

    片野坂 公明(中部大学生命健康科学部生命医科学科)

  2. 運動時神経性循環調節機構におけるメカノバイオロジー

    堀 天(中部大学大学院生命健康科学研究科、日本学術振興会特別研究員)

  3. メカニカルストレスと骨応答

    本田 亜紀子(朝日大学 保健医療学部健康スポーツ科学科)

  4. メカニカルストレスによる骨格筋の糖取り込み調節機構

    岩田 全広(日本福祉大学 健康科学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻)

  5. メカニカルストレスによる骨格筋のタンパク質合成調節

    東田 一彦(滋賀県立大学 人間文化学部 生活栄養学科)

  6. 細胞がメカニカルストレスを感知して反応するまで−骨格筋に着目して

    李 ミンジョン(早稲田大学 スポーツ科学学術院)

シンポジウム概要
近年,生体における力(機械刺激)の役割とその仕組みを解明するメカノバイオロジー研究が盛んに行われている.身体活動により生体へ様々な機械刺激が生じるが,多くの組織・器官がそれを感知し,応答する.そこで,本シンポジウムは,身体活動におけるメカノバイオロジー機構の解明に向けて,体力医学分野ではどのような研究が行われているか,どのような課題があるかなどについて,疼痛生理学,骨格筋系や呼吸・循環器系など様々な視点から議論する機会にする.
シンポジウム4

運動と栄養:スポーツ科学研究の動向からみる健康や競技力向上に関する課題

開催日・時間・場所
9月21日(水) 13:10〜14:40 
A会場(オンライン)
座長

宮下 政司(早稲田大学スポーツ科学学術院)

演者
  1. 食欲低下が競技力の低下に直結する競技での栄養補給戦略

    石原 健吾(龍谷大学農学部)

  2. 効率的に筋量を維持・増加させるためのタンパク質摂取

    藤田 聡(立命館大学スポーツ健康科学部)

  3. アスリートのパフォーマンスを支える栄養サポートおよび加齢に伴う消化管機能の低下に対する抑止策としてのタンパク質およびアミノ酸の摂取の有用性

    田髙 悠晟(早稲田大学スポーツ科学研究科)

シンポジウム概要
健康寿命の延伸や競技力向上に対する適切な栄養摂取に関し、運動や栄養がもたらす様々な有用性が各種ガイドラインで示されている。シンポジウムでは、「食欲低下が競技力の低下に直結する競技での栄養補給戦略、栄養介入による激しい運動で生じるお腹へのダメージの抑止策や速やかな消化吸収を促すための方策」などの新たな切り口から「運動と栄養における最新のスポーツ科学研究」について紹介したい。
シンポジウム5

高齢者の排泄障害と骨盤底筋トレーニング

開催日・時間・場所
9月21日(水) 13:10〜14:40 
B会場(オンライン)
座長

田中 喜代次(筑波大学)

山西 友典(宇都宮脳脊髄センターシンフォニー病院)

演者
  1. 要介護高齢者の排せつ障害の実態と改善策

    鈴木 基文(東京都立墨東病院泌尿器科)

  2. 骨盤底機能障害の改善策としての臨床の実際

    田舎中 真由美(フィジオセンター)

  3. 尿失禁の予防策としての骨盤底筋トレーニング

    辻野 和美(奈良女子大学生活環境学部)

  4. 望ましい排泄のための生活習慣

    高橋 競(獨協医科大学医学部公衆衛生学講座)

シンポジウム概要
高齢化率が高まり、尿失禁等の排泄障害が健康課題の一つになっている。排泄障害は介護老人保健施設で69%、特別養護老人ホームでは87%にのぼる。健康で幸せに人間らしく過ごすには、排泄実態を明らかにし、予防に根ざしたセルフケアを促すべきである。泌尿器科医、理学療法士、健康運動指導士、体力つくり支援士らの立場から高齢者の排泄障害の改善に向けた有効な体力医学的介入のあり方について多職種連携で議論する。
シンポジウム6

子どもの肥満・身体活動のUpToDate

開催日・時間・場所
9月21日(水) 13:10〜14:40 
C会場(オンライン)
座長

小宮 秀明(宇都宮大学)

石井 好二郎(同志社大学スポーツ健康科学部)

演者
  1. 小児肥満のトラッキング

    小宮 秀明(宇都宮大学)

  2. 小児期の肥満は成人期の体型、健康状態にどのような影響を及ぼすか

    冨樫 健二(三重大学教育学部保健体育科、国立病院機構三重病院臨床研究部)

  3. 子ども・青少年の座位行動

    石井 香織(早稲田大学スポーツ科学学術院)

  4. 子どもの肥満・身体活動に及ぼす近隣環境の影響

    石井 好二郎(同志社大学スポーツ健康科学部)

シンポジウム概要
少子高齢化が急速に進むわが国においては、長期的展望をもって、子どもの健康問題に取り組む必要がある。長寿社会を支えるには充実した少子社会を実現しなければならない。しかしながら、子どもは大人社会の影響を急速に受ける。子ども自身単独では課題解決を行うのは容易ではなく、社会と大人が子どもたちの現状や変化を理解する必要がある。本シンポジウムでは子どもの肥満・身体活動を中心にディスカッションを行う。
シンポジウム7

大学生の健康に対する運動疫学のアプローチ:大学体育を活用した新知見の創出とその可能性

開催日・時間・場所
9月21日(水) 13:10〜14:40 
D会場(オンライン)
座長

山津 幸司(佐賀大学 教育学部)

岸本 裕歩(九州大学 基幹教育院)

演者
  1. 大学体育を対象とした運動疫学研究の「これまで」と「これから」を考える

    山津 幸司(佐賀大学 教育学部)

  2. 女子大学生における不定愁訴への身体活動の貢献の可能性を探る

    長野 真弓(福岡女子大学 国際文理学部 食・健康学科)

  3. 大学生の運動時間やスポーツ活動が成績不良のリスクに及ぼす影響

    楚 天舒(九州大学 大学院人間環境学府)

シンポジウム概要
大学生のメンタルヘルス低下などの健康問題は深刻化しつつある。一方、教養教育の体育授業は多くの学生と交流できる機会であり、大学生の健康対策を担う理想的な場である。そこで、本シンポジウムでは、大学体育の大学規模や対象の異なる様々なフィールドの中で疫学的手法を活用した学生支援や健康支援の成果を報告し、社会との接続教育としての学体育の今後の可能性や課題について議論を深めたい。
シンポジウム8

JSPFSM-KSEP Joint symposium(日本体力医学会-韓国運動生理学会ジョイントシンポジウム)

開催日・時間・場所
9月21日(水) 14:50〜16:20 
A会場(オンライン)
座長

Takayuki Akimoto(Waseda University)

Chang-Sun Kim(Dongduk Women's University)

演者
  1. The role of mTOR in the regulation of muscle contraction-induced muscle protein synthesis

    Riki Ogasawara(Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology)

  2. Potential role of exercise intervention in enhancing endothelial TRPV4 channel-dependent cell-to-cell communication

    Kwangseok Hong(Department of Physical Education, College of Education, Chung-Ang University)

  3. Progress and future directions of physical fitness research and surveillance among children and adolescents

    Tetsuhiro Kidokoro(Nippon Sport Science University)

  4. Sarcopenia, menopause, and physical activity in women

    Young-Min Park(Division of Health and Kinesiology, Incheon National University)

シンポジウム概要
 In recent years, the relationship between Japan and Korea has continued to deteriorate, and it has been impossible to hold summit talks. Media reports regarding issues between the two countries are also emotionally sensitive, show no positive issues, and there is a sense of obstruction in the relationship between the two countries.
 On the other hand, research exchange between Japan and Korea in the field of physical fitness and sports medicine has been continuing for a long time. Formerly, Korean students received education and research instruction in Japan, and after returning their home country and becoming researchers, they often continued to interact with Japanese researchers. In recent years, not only some established researchers in other countries such as US have been back to Korea and also education and research in Korea in the field of physical fitness and sports medicine has been gradually improved, Thus other types of research exchange is expected between Japan and Korea in the near future.
 In this symposium, we invite researchers from Japanese society of physical fitness and sports medicine and Korean society of exercise physiology. We expect that these researchers will be responsible for the next generation of research exchange between the two countries. We hope that you will enjoy their research presentations as well as discussion about future-oriented research exchange between the two countries.
シンポジウム9

筋における糖代謝と運動の役割:故 中谷昭先生を偲んで

開催日・時間・場所
9月21日(水) 14:50〜16:20 
B会場(オンライン)
座長

吉川 貴仁(大阪公立大学医学部)

田畑 泉(立命館大学スポーツ健康科学部)

演者
  1. Dr. Holloszy ラボの糖代謝研究 と中谷 昭先生

    樋口 満(早稲田大学)

  2. 糖質制限食が骨格筋機能と運動パフォーマンスに及ぼす影響

    東田 一彦(滋賀県立大学 人間文化学部 生活栄養学科)

  3. 長期間の回転ケージ運動は2型糖尿病ラットの握力低下を防ぐ

    髙田 義弘(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)

シンポジウム概要
現代人にとって、糖質との付き合いはしばしば難渋し、時代とともに変遷する。糖尿病はその代表例であり、昨今ではこの糖の摂取量を制限することがブームとなっている。糖は生命活動全般にとって欠かせないエネルギー源である。糖利用の流れを体外と体内に、さらに体内を細胞外(血液)と細胞内に分けて考えると、糖質摂取制限では体外から体内への、糖尿病では細胞外から細胞内への取り込み不良と言える。いずれも細胞内の糖欠乏状態が生じ、骨格筋においても形態的・機能的に種々の影響を受ける。こういった骨格筋の状態で行う種々の運動の功罪について、最新の研究成果を紹介しながら討論したい。また、骨格筋における糖代謝に関する多くの研究によりスポーツ栄養学は発展してきたが、日本における同分野の先導者の一人であった故中谷昭先生を偲んで、本シンポジウム企画を提案したい。
シンポジウム10

運動処方のパラダイムシフト:高強度インターバルトレーニングの効用と適応

開催日・時間・場所
9月21日(水) 14:50〜16:20 
C会場(オンライン)
座長

和田 正信(広島大学大学院人間社会科学研究科)

演者
  1. 高強度インターバルトレーニングに伴う骨格筋の適応メカニズム

    渡邊 大輝(国立循環器病研究センター)

  2. 高強度インターバルトレーニングに伴う筋収縮強度の増大は個々のミトコンドリアの機能を向上させる

    山田 崇史(札幌医科大学保健医療学部理学療法学科)

  3. 高強度インターバル運動が筋疲労に及ぼす影響

    和田 正信(広島大学大学院人間社会科学研究科)

  4. 高強度インターバルトレーニングは心臓病・生活習慣関連疾患に適応できるか?

    伊藤 重範(医療法人三九会 三九朗病院 循環器内科)

シンポジウム概要
高強度インターバルトレーニング(HIIT)の効用が謳われるようになって久しい.この間に,HIITが負荷された骨格筋において何が生ずるのか検討されてきた.また,疾患を持つ患者に,HIITを適応しようとする動きもみられるようになった.しかしながら,骨格筋に関しては,収縮強度と細胞内小器官の変化との関係などについて,また,患者への適応に関しては,安全性を考慮した有効な処方などについて不明な点が多い.本シンポジウムでは,これらの問題について包括的な議論を行う.
シンポジウム11

一過性運動と認知機能:なぜ半数の研究が効果を認めていないのか?

開催日・時間・場所
9月21日(水) 14:50〜16:20 
D会場(オンライン)
座長

紙上 敬太(中京大学教養教育研究院)

石原 暢(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)

演者
  1. 若年女性における一過性運動が作業記憶に及ぼす影響

    中田 大貴(奈良女子大学研究院工学系)

  2. 一過性運動が認知機能に与える影響 ー運動の種類と実施時間に注目してー

    紙上 敬太(中京大学教養教育研究院)

  3. 一過性の運動が高齢者の認知機能・気分に与える効果-軽体操に着目して

    兵頭 和樹(公益財団法人明治安田厚生事業団体力医学研究所)

  4. 一過性運動が認知機能に与える影響 ー調整変数に着目したIPDメタ分析ー

    石原 暢(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)

シンポジウム概要
過去20年間に渡って、世界中の研究者が認知機能に与える一過性運動の効果に関して研究を進めてきた。しかしながら、一過性運動の有益な効果を認めていない研究も多く、見解が一致しているとは言い難い。研究分野として成熟期を迎える時期に差しかかっているにもかかわらず、なぜこのような矛盾した見解が並存しているのであろうか。本シンポジウムでは、一過性運動研究の最前線を紹介し、矛盾解決に向けた議論を展開したい。
シンポジウム12

スポーツ現場で活用される各種コンディショニング方法の目的に応じた選択

開催日・時間・場所
9月21日(水) 16:30〜18:00 
B会場(オンライン)
座長

山本 利春(国際武道大学体育学部)

演者
  1. アイシング

    笠原 政志(国際武道大学体育学部)

  2. ストレッチング

    山口 太一(酪農学園大学農食環境学群食と健康学類)

  3. テーピング

    河野 徳良(日本体育大学体育学部)

シンポジウム概要
スポーツ現場では、パフォーマンス向上や疲労回復などを目的にストレッチングやアイシングなどのコンディショニングの方法が活用されている。しかしながら、これらのコンディショニングの方法は目的や状況に応じて、より効果的な方法が選択されていないことも多い。本来、トレーニング方法の選択(処方)と同様に、目的(筋肥大、最大筋力、筋持久力等)によって方法(負荷、頻度、運動形態等)を適切に選択することが重要である。本シンポジウムでは、各種コンディショニング方法における各条件の違いによる効果を整理し、目的に応じた方法選択の必要性を示したい。
シンポジウム13

動脈スティフネスに対するストレッチングの有用性ー健康増進から運動パフォーマンス向上に向けた新提案ー

開催日・時間・場所
9月21日(水) 16:30〜18:00 
C会場(オンライン)
座長

岡本 孝信(日本体育大学)

家光 素行(立命館大学)

演者
  1. からだの柔軟性と動脈スティフネス・高血圧発症リスクとの関係

    丸藤 祐子(駿河台大学 スポーツ科学部)

  2. 介入研究の知見による動脈スティフネスに対するストレッチングの有用性

    西脇 雅人(大阪工業大学 工学部)

  3. ストレッチングによる抗動脈硬化の作用機序

    家光 素行(立命館大学 スポーツ健康科学部)

  4. ストレッチング後の動脈スティフネスの低下と有酸素性運動パフォーマンス:ストレッチングの新たな可能性の提案

    岡本 孝信(日本体育大学 体育学部)

シンポジウム概要
ストレッチは筋腱や関節を伸ばして身体の柔軟性を高める運動である。しかし、近年では、ストレッチは動脈スティフネスを低下させることが報告されており、健康増進効果が期待されている。さらに、ストレッチによる動脈スティフネスの低下は運動パフォーマンスを向上させる可能性が示唆されている。本シンポジウムでは、健康増進から運動パフォーマンス向上に向けたストレッチングの新たな有用性について議論することを狙いとする。
シンポジウム14

骨格筋の適応変化を支える微小血管

開催日・時間・場所
9月21日(水) 16:30〜18:00 
D会場(オンライン)
座長

小野 悠介(熊本大学発生医学研究所)

奥津 光晴(名古屋市立大学大学院理学研究科)

演者
  1. 酸素環境に応じた毛細血管適応と筋細胞とのクロストーク

    藤野 英己(神戸大学大学院保健学研究科)

  2. 運動による血管内皮細胞の機能制御

    奥津 光晴(名古屋市立大学大学院理学研究科)

  3. 運動骨格筋内微小環境(運動筋ニッチ)と運動免疫におけるその重要性

    神﨑 展(東北大学大学院・医工学研究科)

  4. 血管内皮細胞由来因子による筋量調節機構

    藤巻 慎(熊本大学発生医学研究所)

  5. 運動時のATP代謝動態解析

    山本 正道(国立循環器病研究センター)

シンポジウム概要
骨格筋は,運動の強度・時間・頻度に応じて,その大きさや機能をダイナミックに適応変化させる。近年,筋線維をくまなく取り囲む微小血管は,機械刺激や代謝刺激を感知し,液性因子を分泌することで,筋線維の糖代謝や萎縮―肥大を制御していることが分かってきた。本シンポジウムでは,酸素や栄養を運搬する役割に加え骨格筋の適応変化を支える微小血管の新機能について議論する。
シンポジウム15

アスリートを支援するためのエビデンスを考える:ラボと現場の橋渡し研究

開催日・時間・場所
9月22日(木) 08:50〜10:20 
A会場(オンライン)
座長

膳法 亜沙子(流通経済大学)

前田 清司(早稲田大学)

演者
  1. トライアスロン競技に必要な科学的エビデンスとサポート

    田山 寛豪(流通経済大学)

  2. トップアスリートの支援と研究

    稲葉 優希(国立スポーツ科学センター)

  3. 効果的なトレーニング法の開発とスポーツ現場におけるコンディション評価

    今 有礼(東洋大学)

  4. スポーツ栄養学分野における研究成果を実践現場で活用するために

    羅 成圭(徳島大学)

  5. 遺伝情報をスポーツ現場で活用することは可能か?

    菊池 直樹(日本体育大学)

シンポジウム概要
パフォーマンス向上に効果的な戦略を確立するために、選手や指導者が求めるエビデンスベースのサポートについて考える。ラボの研究成果を実践現場に活用することは重要だが、ラボ(機序)と実践現場(現象)の成果を一貫して議論する場は少ない。本シンポジウムでは生理生化学的視点からアスリートに必要な情報を考える。現場と研究者がこれからの効果的なアスリート支援に必要なエビデンスづくりについて考えるきっかけとしたい。
シンポジウム16

現代生活がもたらす動脈機能への悪影響と対抗策としての体力医学

開催日・時間・場所
9月22日(木) 08:50〜10:20 
B会場(オンライン)
座長

西脇 雅人(大阪工業大学 工学部)

久米 大祐(大阪工業大学 情報科学部)

演者
  1. 長時間の座位行動が血管内皮機能に及ぼす悪影響とその対抗策の提案

    森嶋 琢真(中京大学 教養教育研究院)

  2. 高糖質食が動脈スティフネスに及ぼす悪影響とその対抗策の提案

    小林 亮太(帝京科学大学 生命環境学部 自然環境学科)

  3. 精神ストレスが動脈スティフネスに及ぼす悪影響とその対抗策の提案

    久米 大祐(大阪工業大学 情報科学部)

シンポジウム概要
動脈機能は、種々の刺激に対して急性的に変化する。現代生活の中で我々は動脈機能の悪化を招く刺激に頻繁に曝されており、その慢性化が動脈硬化、ひいては心血管疾患発症へと繋がることが危惧される。本シンポジウムでは、「長時間座位」「糖質(高糖質食)摂取」「精神ストレス」に焦点を当て、各刺激が動脈機能に及ぼす悪影響について解説するとともに、それらに対する運動の予防・改善効果に関する最新の研究成果を共有したい。
シンポジウム17

肥満・糖尿病を予防する健康科学の最新知見

開催日・時間・場所
9月22日(木) 08:50〜10:20 
C会場(オンライン)
座長

江島 弘晃(長崎国際大学)

演者
  1. 肥満・糖尿病に伴う認知機能の低下とその予防・改善法としての運動効果

    島 孟留(群馬大学共同教育学部)

  2. 糖尿病性筋萎縮を理解するための新しい洞察~カルシウム代謝不全~

    江島 弘晃(長崎国際大学)

  3. 熱産生脂肪細胞を介したエネルギー・糖代謝調節

    小栗 靖生(京都大学大学院農学研究科 食品生物科学専攻 栄養化学分野)

  4. Time of exercise – The key to optimizing health benefits

    Shogo Sato(Center for Biological Clocks Research (CBCR), Department of Biology, Texas A&M University)

シンポジウム概要
昨今の新型コロナウィルス感染症が世界で猛威を振るう中、肥満や糖尿病患者は症状が重症化することが懸念されており、これまで以上に予防法を模索する必要がある。一方、運動療法や栄養介入は、代謝システムを経て全身で健康効果を獲得する有効な予防法である。本シンポジウムでは代謝研究を精力的に展開している国内・国外の若手研究者から最新知見を紹介いただき、疾患における健康科学の意義を講じる機会としたい。
シンポジウム18

骨格筋形態・代謝適応制御の分子運動生理学 その黎明期から未来へ

開催日・時間・場所
9月22日(木) 10:30〜12:00 
A会場(オンライン)
座長

中里 浩一(日本体育大学)

石井 直方(東京大学)

演者
  1. 高強度運動時の乳酸代謝の意義を改めて問う:MCT4欠損マウスを対象とした研究から

    田村 優樹(日本体育大学 体育学部/大学院体育学研究科/体育研究所)

  2. 運動による骨格筋肥大適応メカニズムの再考

    小笠原 理紀(産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門)

  3. 遺伝子多型研究が分子運動生理学に果たす役割

    中里 浩一(日本体育大学 保健医療学部/大学院体育学研究科 /体育研究所)

  4. 筋力トレーニングによる筋肥大の分子運動生理学的メカニズムとその応用

    石井 直方(東京大学スポーツ先端科学連携研究機構)

シンポジウム概要
トレーニングの原理が提唱され約50年が経過した1980年代以降、分子生物学的手法は運動生理学に急速に適用され、数々の鍵分子の発見に収斂された。さらに近年、運動生理学はデータサイエンスを駆使した多分子多要因による理解へと展開されている。本シンポジウムでは分子運動生理学黎明期から現在までの複数世代の研究者から、骨格筋形態・代謝適応の生理学およびその分子基盤解明へのそれぞれの取り組みを紹介する。
シンポジウム19

疫学・フィールド研究で活用可能な筋マーカーを探る:教えて!使っている人!

開催日・時間・場所
9月22日(木) 10:30〜12:00 
B会場(オンライン)
座長

本田 貴紀(九州大学大学院医学研究院 衛生・公衆衛生学分野)

大須賀 洋祐(東京都健康長寿医療センター研究所)

演者
  1. 下腿周囲長による筋量不足の簡易スクリーニング

    川上 諒子(神奈川県立がんセンター 臨床研究所)

  2. 生体電気インピーダンス法によるphase angleの予測指標としての有用性

    上村 一貴(大阪公立大学 大学院リハビリテーション学研究科)

  3. 細胞内水分量と細胞外水分量の比率から見る筋量と筋質

    山田 陽介(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所)

シンポジウム概要
従来から多様な筋指標が活用されてきたが、最近では疫学・フィールド研究でも比較的簡便に評価可能な筋の量的・質的指標が報告されるようになっている。しかし、これらがどのように有用なのか、どの程度研究で活用可能なのか等、多くの研究者にとって未だ不明な点も多い。そこで、各指標に精通するエキスパートからこれらの情報について概説してもらい、今後の研究での活用可能性について議論する。
シンポジウム20

競走馬から考える高強度運動の生理学とトレーニング

開催日・時間・場所
9月22日(木) 10:30〜12:00 
C会場(オンライン)
座長

八田 秀雄(東京大学大学院総合文化研究科)

平賀 敦(日本中央競馬会)

演者
  1. サラブレッドにおける低酸素トレーニングと高強度インターバルトレーニング

    向井 和隆(日本中央競馬会 競走馬総合研究所)

  2. 素質とトレーニングの影響をサラブレッドの骨格筋で調べる

    宮田 浩文(山口大学大学院創成科学研究科。農学部)

  3. サラブレッドの乳酸代謝から考える短時間高強度運動

    八田 秀雄(東京大学大学院総合文化研究科)

シンポジウム概要
栃木県には、競走馬の研究所や生産牧場があり、競馬と縁が深い。競馬は短時間高強度運動であり、競走馬はそのスーパーアスリートともいえる。本シンポジウムでは、競走馬の運動生理学的な特徴について、呼吸循環機能、筋グリコーゲンと乳酸の代謝、筋線維組成、トレーニング方法と効果などから概説する。それらの特徴は、ヒトの中距離走や競泳などの短時間高強度運動の生理学的特性や、トレーニング方法を理解する一助となり得る。
シンポジウム21

超高齢社会を支える労働体力医学-職場の転倒・腰痛対策の新展開-

開催日・時間・場所
9月22日(木) 10:30〜12:00 
D会場(オンライン)
座長

甲斐 裕子(公益財団法人明治安田厚生事業団体力医学研究所)

鎌田 真光(東京大学大学院医学系研究科)

演者
  1. 職域の「転倒・腰痛災害」の現状と課題 ―日本体力医学会との連携への期待―

    安達 栄(福岡労働局:前・厚生労働省労働基準局安全課)

  2. 職域でのエビデンスに基づいた包括的な腰痛対策

    松平 浩(東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座)

  3. 労災対策に運動指導者が挑む、新取組「ゼロ災無料出張サービス!」

    位高 駿夫(株式会社ハイクラス、神奈川産業保健総合支援センター、東海大学体育学部)

シンポジウム概要
働く人の高齢化に伴い、職場での転倒や腰痛による労災が急増している。従来、労災対策は環境整備が中心であったが、転倒や腰痛対策には体力や筋力の保持増進も必要であるため、体力医学系の研究や実践が望まれている。本シンポでは、最初に労災の現状と体力医学への期待を厚労省より語っていただく。続いて、職域でのエビデンスづくりや運動指導者を中小企業に派遣する社会的仕組みづくりについて、先進事例をご報告いただく。
シンポジウム22

COVID-19パンデミックの身体活動・運動への影響

開催日・時間・場所
9月22日(木) 14:30〜16:00 
B会場(オンライン)
座長

町田 征己(東京医科大学 公衆衛生学分野/東京医科大学病院 感染制御部)

小熊 祐子(慶應義塾大学 スポーツ医学研究センター)

演者
  1. COVID-19の流行と身体活動:postコロナ時代を見据えて

    天笠 志保(帝京大学大学院 公衆衛生学研究科/東京医科大学 公衆衛生学分野)

  2. COVID-19のリスクファクターとしての身体活動

    町田 征己(東京医科大学 公衆衛生学分野/東京医科大学病院 感染制御部)

  3. スポーツイベントにおける感染症対策

    中山 晴雄(東邦大学医療センター大橋病院 脳神経外科/院内感染対策室)

  4. 運動施設における感染症(クラスター)対策

    菖蒲川 由郷(新潟大学大学院 医歯学総合研究科 十日町いきいきエイジング講座)

  5. COVID-19パンデミック禍における学校体育・運動部活動

    鳥取 伸彬(立命館大学 総合科学技術研究機構)

シンポジウム概要
COVID-19パンデミックは身体活動・運動の実施にも大きな影響を及ぼしている。パンデミック下においてどのように身体活動・運動を継続するのかは喫緊の問題となっているがその知見は少なく、現場では手探りの状況となっている。本シンポジウムでは、COVID-19パンデミック下における身体活動の状況や、身体不活動によるCOVID-19重症化リスク、スポーツイベント・運動施設・学校体育/部活動における感染症対策について、各領域の専門家を交えて議論をし、感染症流行下における身体活動・運動の推進対策を考える。
シンポジウム23

加齢・病態における骨格筋異常とその治療法

開催日・時間・場所
9月22日(木) 14:30〜16:00 
C会場(オンライン)
座長

高田 真吾(北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学科)

平田 悠(神戸大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌内科学)

演者
  1. 慢性腎臓病における尿毒症性サルコペニアとその治療的介入法

    東原 崇明 (東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科)

  2. 高血糖および不動化における筋量制御のメカニズム

    平田 悠(神戸大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌内科学)

  3. サルコペニア・フレイルのバイオマーカー探索の試み

    細山 徹(国立長寿医療研究センター 運動器疾患研究部)

  4. 心疾患おける骨格筋異常の発症機序

    高田 真吾(北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学科)

シンポジウム概要
加齢や多様な疾患(心不全、腎不全、糖尿病)は骨格筋の質的・量的異常をきたす。当学会では、骨格筋の肥大や再生に対する研究・知見は進んでいるが、疾患特異的な骨格筋異常に対する理解は十分とは言えないと考えられる。これまでの研究からPrecision Medicine時代の骨格筋研究をより理解するため、本シンポジウムは、各疾患分野の最前線で活躍している研究者から最新知見やエビデンスを分かりやすく概説する。
シンポジウム24

糖代謝の視点から運動能力・適応を考える

開催日・時間・場所
9月22日(木) 14:30〜16:00 
D会場(オンライン)
座長

小笠原 理紀(産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門)

北岡 祐(神奈川大学人間科学部)

演者
  1. 高強度運動時のエネルギー代謝と骨格筋の適応

    北岡 祐(神奈川大学人間科学部)

  2. 持久性運動時の中枢性疲労とその予防策:脳グリコーゲン代謝の役割

    松井 崇(筑波大学体育系)

  3. 骨格筋の高強度筋収縮適応における解糖系の役割

    小笠原 理紀(産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門)

  4. 糖濃度が筋幹細胞の増殖能力に与える影響

    古市 泰郎(東京都立大学人間健康科学研究科)

シンポジウム概要
糖は、直接エネルギー基質として、あるいは中枢性調節を介して運動能力に関わることが明らかになっている。さらに、その代謝の過程で産生される代謝物が情報伝達物質として働き、細胞の大きさや代謝能力を調節することで運動による骨格筋適応にも関わる可能性が示唆されている。本シンポジウムでは、2022年に学位取得10年を迎える4人の若手研究者がキャリアを振り返りつつ、今後の体力科学研究の方向性について考えてみたい。
シンポジウム25

身体活動研究におけるICTの活用

開催日・時間・場所
9月22日(木) 16:10〜18:10 
B会場(オンライン)
座長

井上 茂(東京医科大学公衆衛生学分野)

中谷 友樹(東北大学大学院環境科学研究科)

演者
  1. 加速度計を用いた身体活動評価技術の進歩

    笹井 浩行(東京都健康長寿医療センター研究所)

  2. 位置情報を活用した身体活動の評価

    天笠 志保(帝京大学大学院公衆衛生学研究科、東京医科大学公衆衛生学分野)

  3. 人流データの身体活動研究への活用

    永田 彰平(東北大学大学院環境科学研究科)

  4. 街路景観画像を用いた仮想的観察による歩行環境の評価

    埴淵 知哉(東北大学大学院環境科学研究科)

シンポジウム概要
情報通信技術(ICT)の進歩・普及に伴い、身体活動研究においてもICT活用の重要性が高まっている。近年では加速度計の普及により、客観的な手法を用いた身体活動の評価が可能になっており、身体活動の総量のみならず、強度、継続時間、頻度など多様な観点を含むより精緻な分析が実現している。そこで、本シンポジウムでは、加速度計を用いた身体活動測定技術の進歩を概観したうえで、ICTを活用した様々な身体活動研究の成果を踏まえて、今後の展望を議論したい。
シンポジウム26

皮膚から考えるスポーツ科学

開催日・時間・場所
9月22日(木) 16:10〜18:10 
C会場(オンライン)
座長

枝 伸彦(獨協医科大学基本医学基盤教育部門)

林 直亨(早稲田大学スポーツ科学学術院)

演者
  1. スポーツ活動と皮膚感染症の関係とその予防

    平田 佳子 (慶応義塾大学医学部皮膚科学教室)

  2. 紫外線が人体・皮膚に及ぼす影響~屋外スポーツ時の参考に~

    白土 真紀 (株式会社資生堂みらい開発研究所)

  3. 「皮膚のためのスポーツ科学」と「スポーツのための皮膚科学」

    枝 伸彦 (獨協医科大学基本医学基盤教育部門)

  4. 発汗と皮膚

    室田 浩之 (長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 皮膚病態学)

  5. 運動トレーニングによる発汗機能変化機序に関する考察

    増田 雄太 (京都府立大学大学院生命環境科学研究科動物機能学研究室)

シンポジウム概要
皮膚は、人体で最大の臓器であり、水分の喪失や透過の予防、体温調節、外的刺激からの防御など生体と環境のインターフェイスとしての重要な役割を担っている。運動と皮膚の関係は、未だにほとんど解明されておらず、運動皮膚科学という分野はまだまだ未知の領域である。本シンポジウムでは、皮膚に対する様々な外的刺激(日焼け、病原性微生物など)や皮膚と汗の密接な関係に着目し、運動やスポーツ活動におけるメリット・デメリットについて考察する。
シンポジウム27

身体活動支援環境の整備とそのモニタリングをどう進めるか

開催日・時間・場所
9月23日(金・祝) 08:50〜10:50 
B会場(オンライン)
座長

小野 玲(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所 身体活動研究部)

天笠 志保(帝京大学大学院公衆衛生学研究科)

演者
  1. 身体活動・運動の支援環境を整備するためのフレームワーク

    井上 茂(東京医科大学公衆衛生学分野)

  2. 健康日本21の環境整備目標について―都市計画・都市整備の視点より

    樋野 公宏(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻)

  3. 都市交通計画による身体活動推進の課題

    室町 泰徳(東京工業大学環境・社会理工学院土木・環境工学系)

  4. 空間デザインによる身体活動推進の課題と可能性

    花里 真道(千葉大学予防医学センター)

  5. 身体活動支援環境とアーバニズム:walkabilityから15分都市へ?

    中谷 友樹(東北大学大学院環境科学研究科)

シンポジウム概要
様々な対策にもかかわらず、国民の身体活動は低下傾向にある。健康日本21(第二次)においても、国民の歩数、運動習慣者に関する目標は達成できそうにない。健康日本21(第二次)では、身体活動支援環境の整備に関する目標が設定されたが、具体的な環境整備方法に関する知見は未だに少なく、各自治体とも手探りの状況といってよい。また、この目標について、自治体がそれを達成したかどうかの基準は曖昧で、次期計画に向けて、より効果的、具体的な目標設定が望まれる。本シンポジウムでは、今後、身体活動・運動支援環境をどのように整備していくことができるのか、最新の研究成果を踏まえて議論したい。
シンポジウム28

はじめてのシステマティックレビュー&メタ解析が Br J Sports Med に掲載された話~何をやったのかすべてお話します~

開催日・時間・場所
9月23日(金・祝) 08:50〜10:50 
C会場(オンライン)
座長

澤田 亨(早稲田大学 スポーツ科学学術院)

門間 陽樹(東北大学大学院 医学系研究科)

演者
  1. システマティックレビューを行う

    本田 貴紀 (九州大学大学院 医学研究院)

  2. リスク比のメタ解析を行う

    川上 諒子(神奈川県立がんセンター 臨床研究所)

  3. 研究をプレゼンする

    門間 陽樹(東北大学大学院 医学系研究科)

シンポジウム概要
システマティックレビュー(SA)とメタ解析(MA)は、社会における最善のエビデンスを得るのに必須となる。近年、体力医学分野においてもSRとMAは重要な研究手法となっているが、これまで大会企画で取り上げられたことはないと記憶している。そこで、本企画では最近Br J Sports Medにアクセプトされた我々のSRおよびMAの論文を実例に、我々が実際にどのように進めていったのか経験を共有しながら、コホート研究を対象としたSRおよびMAに対する理解を促すことを目的とする。
シンポジウム29

運動が多臓器に誘導する多彩なエピジェネティクス調節機構

開催日・時間・場所
9月23日(金・祝) 08:50〜10:50 
D会場(オンライン)
座長

楠山 譲二(東北大学学際科学フロンティア研究所)

永富 良一(東北大学大学院医工学研究科健康維持増進医工学分野)

演者
  1. 若年期の運動不足・加齢による骨格筋適応とエピジェネティクス

    吉原 利典(順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科)

  2. 運動に伴う骨格筋のヒストンダイナミクスと遺伝子応答性変化

    河野 史倫(松本大学大学院健康科学研究科)

  3. 運動による脳におけるエピジェネティクス調整機構と神経栄養因子発現の修飾

    前島 洋(北海道大学大学院保健科学研究院リハビリテーション科学分野)

  4. 運動による海馬不安関連遺伝子のエピジェネティックな変化

    冨賀 裕貴(佐賀大学教育研究院医学域医学系)

  5. 妊娠期運動による子の肥満予防効果を規定するエピジェネティクス調節機構

    楠山 譲二(東北大学学際科学フロンティア研究所)

  6. 歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisは腸内細菌叢を変化させ骨格筋における糖取り込みを阻害する

    片桐 さやか(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科)

シンポジウム概要
エピジェネティクスとは、DNAの塩基配列の変化によらない遺伝子発現の制御機構である。近年、環境要因がエピゲノム情報を修飾し、生理機能に影響することが知られている。そのため運動・エピジェネティクス連関は、生活習慣による長期的変化を分子レベルで理解するためのインターフェースとして捉えることができる。本シンポジウムは、運動や筋機能のもつ多面的効能のエピジェネティクス解析について最新の研究成果を紹介する。
シンポジウム30

動脈スティフネスと身体活動:過去・現在・未来

開催日・時間・場所
9月23日(金・祝) 11:00〜12:30 
B会場(オンライン)
座長

菅原 順(国立研究開発法人産業技術総合研究所、筑波大学体育系)

家光 素行(立命館大学スポーツ健康科学部)

演者
  1. 動脈スティフネス研究の100年

    菅原 順(国立研究開発法人産業技術総合研究所、筑波大学体育系)

  2. 「動脈スティフネスと身体活動・運動」研究の礎

    前田 清司(早稲田大学スポーツ科学学術院)

  3. 有酸素性運動に伴う中心動脈機能の適応と脳循環動態および認知機能の関連性

    東本 翼(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)

  4. 有酸素性運動による動脈スティフネス低下に関わる血管調節因子

    藤江 隼平(立命館大学スポーツ健康科学部)

  5. 「動脈スティフネスと身体活動」研究の未来

    家光 素行(立命館大学スポーツ健康科学部)

シンポジウム概要
2022年は動脈スティフネス評価のゴールドスタンダード、脈波伝播速度(PWV)法が開発されて100年目にあたる。加齢に伴う動脈スティフネスの増大は、心血管系疾患や認知症の発症リスクであるが、習慣的身体活動によるリスク軽減の有効性が多数報告されている。本提案では、これまで本邦の研究者が果たしてきた足跡を振り返るとともに、若手研究者による最新知見の紹介、そして、当該研究のポテンシャルや将来展望について議論したい。
シンポジウム31

体力科学分野における栄養・食事、エネルギー摂取量を調査する方法と意義

開催日・時間・場所
9月23日(金・祝) 11:00〜12:30 
C会場(オンライン)
座長

中潟 崇(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 身体活動研究部)

山田 陽介(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 身体活動研究部)

演者
  1. 二重標識水法によるエネルギーと水の消費量および摂取量の評価

    山田 陽介(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 身体活動研究部)

  2. 食事調査方法の種類と特徴

    渡邉 大輝(早稲田大学スポーツ科学学術院)

  3. 食事記録法による食事調査の実際

    糸井 亜弥(神戸女子大学 健康福祉学部 健康スポーツ栄養学科)

  4. 食事調査票から得られた食事摂取の評価−特に食物摂取頻度調査法に着目して−

    南里 妃名子(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 身体活動研究部)

シンポジウム概要
体力科学研究において、身体活動・運動、エネルギー消費量だけでなく食事・栄養、エネルギー摂取量の視点を持つことが重要であり、人が食べているものや食べ方を知るために食事調査が行われる。しかし食事調査の種類や方法、その精度や系統誤差、結果の解釈方法について議論される機会は少ない。そこで子どもから高齢者までの食事調査、エネルギー摂取量の評価をする意義、実際に食事調査を行う際の注意点や結果の解釈について議論する。
シンポジウム32

データから行動パフォーマンスを読み解くとは?:フィールドとアカデミックを繋ぐ行動アナリティクスの世界

開催日・時間・場所
9月23日(金・祝) 11:00〜12:30 
D会場(オンライン)
座長

須藤 みず紀(明治安田厚生事業団 体力医学研究所)

戸田 尊(九州共立大学 スポーツ学部)

演者
  1. スポーツアナリティクスの世界と学術分野への応用可能性

    高林 諒一(Hudl Japan)

  2. ラグビー日本代表におけるアナリティクス

    戸田 尊(九州共立大学 スポーツ学部)

  3. 動物を対象とした行動科学テストにおけるスポーツアナリティクススキームの応用

    須藤 みず紀(明治安田厚生事業団 体力医学研究所)

  4. 集団スポーツに関する機械学習を用いたデータ解析手法

    藤井 慶輔(名古屋大学 大学院情報学研究科)

シンポジウム概要
近年、AIを利用した行動解析が注目されているが、個々人の日常的な行動を学術的に評価するシステムは少ない。行動パフォーマンスは、認知機能を反映することから、今後の健康科学分野では、非侵襲的な評価法の確立が重要となってくるだろう。これまで、申請者らは、スポーツ競技における分析システムを活用した学術的分野への応用を試みてきた。本シンポジウムでは、スポーツアナリティクスの現状と学術分野への応用例を示し、健康科学研究への応用を目指したスキルの活用に向けたヒントを見出すことを目的とする。

共催セミナー2

地域における運動・スポーツと医療との連携

開催日・時間・場所
9月22日(木) 12:10〜13:10 
C会場(オンライン)
座長

津下 一代(日本医師会健康スポーツ医学委員会(第ⅩⅧ次)委員長/医学博士)

下光 輝一(健康・体力づくり事業財団理事長/医学博士)

演者

小熊 祐子(慶応義塾大学スポーツ医学研究センター准教授/医学博士)

協賛

公益財団法人健康・体力づくり事業財団・NPO法人日本健康運動指導士会

共催セミナー3

開催日・時間・場所
9月22日(木) 12:10〜13:10 
D会場(オンライン)
座長

石井 好二郎(同志社大学スポーツ健康科学部 教授)

演者
  1. 習慣的なクロレラ摂取と運動の併用における抗糖尿病効果と作用機序

    家光 素行(立命館大学スポーツ健康科学部)

  2. 地域在住高齢者を対象としたコグニサイズの実施とクロレラ摂取が認知機能に及ぼす影響

    高倉 久志(同志社大学スポーツ健康科学部)

協賛

株式会社サン・クロレラ